エチオピア

ホープ・インターナショナル開発機構は2007年よりエチオピア南部SNNPR州の二つの地域において水源保全、水供給システムの設置と衛生教育プロジェクトを行ってきました。今年度もまた新たに同様のプロジェクトが実施される予定です。ここでは2007年~2008年と2011年に実施されたプロジェクトをご紹介します。

プロジェクト1:

日本外務省の日本NGO連携無償資金協力事業として、エチオピア南部SNNPR州において水供給、衛生教育プロジェクトを行いました。
 
 
 
 
プロジェクトの概要:
エチオピア南部のデラシェ地区では安全な水源が村から離れた丘の上にあることから住民は急な傾斜を上り下りする必要があり、水汲みにかかる時間は一回1時間から3時間かかっていました。そのため、住民は手近にある汚染された水を利用する場合が多く、それが下痢や寄生虫の蔓延の原因となり、病気や死亡のリスクが大変高くなっていました。また、水汲みや家庭での衛生管理の担い手は女性であり彼女達は大きな負担を強いられていると共に、彼女達の衛生知識の不足と社会的地位の低さが家族全体の健康に大きな影響を及ぼしていました。
 
そこでホープ・インターナショナル開発機構では衛生的な飲み水を提供する為の水源保護、水供給システムの設置を行うと共に、女性の地位向上を視野に入れた住民参加型委員会を設立し、衛生教育活動によるコミュニティー開発を行いました。
 
プロジェクトの目標
  1. コミュニティー開発活動
    • 水管理委員会の設立と管理運営指導
    • メンテナンスチーム養成
    • 衛生教育活動、および健康衛生委員会の設立と指導
        
  2. 水源保護および水供給システムの設置
主な活動の概要:
 
水供給システムの設置には耐久性が高く、尚且つ特殊なものではなく、入手しやすい資材を使用し、現地で入手可能なものは現地で、その他の資材もエチオピア国内で購入しました。また、永続的に維持管理できるよう、構造も簡単なものになっています。
 
プロジェクト開始前より現地で住民全体会議を開き、このシステムの大切さと維持管理について、また住民自らがこのプロジェクトの主役であることを、時間をかけて説明しました。
 
住民達は実際に簡単な建設作業も行い、メンテナンスのための訓練を受け、管理を続けていけるよう水管理委員を自ら選出し、規約を定めました。
 
安全な水の供給が確実に住民の健康改善につながるよう、ホープの衛生担当者がコミュニティーの家一軒一軒を訪問して実際に家庭で注意するべき点を指導しました。また住民が選出した健康衛生委員にも指導を行い、現在は住民自らが衛生教育活動を引き継いでいます。
 
女性達が自分たちに直接関わる「水汲み」という大切な事柄について発言権をもてるよう、水管理委員会は男女により構成されています。また健康衛生委員も女性が中心となることにより、コミュニティーにおいての女性の立場が確実に向上してきています。
 
現在では水汲みにかかる時間は1時間~3時間から約15分間に短縮され、安全な水を住民全員が利用できるようになりました。
 
プロジェクト概要: 水供給システムの建設と衛生教育活動
実施地域: デラシェ地区 アッパー・アルガイ村、ウハイデ村、
及び同地区中学校、高校
期間: 11か月(2007年7月~2008年6月)
受益者: 5,844人
予算: ¥7,735,387
 

プロジェクト2:

デゥニボコ簡易水道
2011年3月、エチオピアのボンケ地区に設置が完了したデゥニボコ簡易水道により、ディシュキル村の住民1,287人が清潔な水にアクセスできるようになりました。簡易水道は地域住民の健康改善に大きな役割を果たす他、今まで遠い水源に水汲みに行くために女性や子どもたちが費やしていた時間を、大幅に短縮することができます。そのため子どもたちは学校に行くことができるようになり、女性が水汲み途中に暴行される危険も少なくなります。
 
プロジェクト概要: 水供給システムの建設と衛生教育活動
(給水所5か所、洗濯場6か所および貯水タンク1個を含む)
実施地域: 南部SNNPR州、ボンケ地区、ディシュケル1自治区、
ディシュキル村
期間: 3か月(2011年1月~2011年3月)
受益者: 1,287人
 
 
水源を汚染から保護
 
貯水タンク
 
   
給水所には家畜の侵入を防ぐためにドアをつけて管理
 
   
これで遠くまで水汲みに行かなくてすむ!学校に行く時間もできる!