ホープ・ユニオン・スタディーツアー2010

今年のホープ・ユニオン・スタディーツアーの行き先はフィリピン南部ミンダナオ島のダバオ市でした。ミンダナオ島は宗教暴動の舞台となった歴史があり、最近まで急進的なイスラム教反政府グループによる人質事件が珍しくありませんでした。
 
ダバオ市は島の東部に位置し、やや情勢が不安定な西部の半島からは遠く、安全な場所とされています。ミンダナオの発展のため、ホープのパートナー団体であるアッシシ財団は、ここにフィリピンの先住民族のための大学を創設しました。フィリピンの先住民族には社会の隅に追いやられてきた歴史があり、主流派のフィリピン人と比べて貧困の度合いは格段に高くなっています。
 
約90名のパムラーン大学の学生達は全員世界中の様々な支援団体から全額給与の奨学金を受けています。ほとんどの学生は極めて貧しい環境で育ち、全額給与の奨学金がなければ他に大学教育を受ける機会は全くありません。大学教育を受ければ一般的によりよい仕事に就くことができるので、学生達にとって、パムラーンでの教育は貧困から脱出するためのパスポートなのです。
 
Team members were welcomed to the university on opening night with a blur of singing and dancing that displayed the colors and traditions of the various tribes今年のスタディーツアーメンバーは7日間のショートコース参加者と17日間のスタンダードコース参加者で構成されていました。パムラーンに到着した最初の夜には学生達の出身民族の個性的で伝統的な歌や踊りによる大歓迎を受け、長旅からの眠気も吹き飛ばされました。
メンバーは、キャンパスの寮で寝泊りし、普段学生達がしているように、たくさんお米や果物を食べ、バケツの水で体を洗い生活しました。
 
mountain village滞在中、私達はある学生の出身地である山村に招待されました。最初は村まで車で二時間ほどの旅と思っていましたが、実際には最後の30分はオフロード用バイクに乗り換えて、オフロード用でもかなり難しい脇道を通らなければなりませんでした。
 
一つのバイクに二人ずつまたがり、荷物をしっかり抱きしめて、やっと到着した旅の終点にはこの30分間で一気に100年前に遡ってしまったかと思うような世界がありました。この村の人々は太陽と共に夜6時には眠りにつき、朝5時には起きるという暮らしをしていました。そこで私達はいつも歌を口ずさんでいる子供達と出会い、彼らのためにアッシシ財団が建てた学校を見学しました。
 
 
大学に戻ってから、スタディーツアーメンバーはコンクリートブロックを運んだり、積んだりして、パムラーンで建設中の診療所での作業を手伝いました。しかしながら、学生達と共に過ごした時間はこのような作業と比較にならないほど貴重な経験でした。学生達の苦労や成功を直接聞いたことこそ、この旅で最も皆の心に深く刻まれた想い出となりました。