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サラーム!再びエチオピアへ

小野寺君成 • Apr 18, 2022

第二の故郷 エチオピア

4年前に駐在員として足を踏み入れたエチオピア。新型コロナの蔓延と武力紛争の激化で2度の緊急帰国を経て、ようやくエチオピアに戻ることができました。

サラーム!再びエチオピアへ

日本に帰国中は、遠く離れたエチオピアのスタッフと連絡を取り合い、事業を継続していました。メールと電話に限られたコミュニケーションには苦労しましたが、今こうして第二の故郷とも呼べるエチオピアに戻ることができ、ホッとしています。


今月中には様々な手続きを終え、南部の事業地に移動できそうです。現地の人々やスタッフと再び活動できることをとても楽しみにしています。

平和が戻ったアディスアベバ

昨年10月、エチオピア北部で起こった武力紛争が激化し、首都アディスアベバの近くまで戦線が迫ってきていました。外務省より退避勧告が出され、当時アディスアベバに滞在していた私たち駐在員は、一刻も早い国外退避を求められました。新型コロナが一旦落ち着いたタイミングで、エチオピアに戻った矢先の出来事でした。


帰国後も情報を集め、状況は把握していましたが、ずっと現地の事が気がかりだったのです。

いざ戻ってみると、アディスアベバは紛争の影響を受けていませんでした。ホテルの部屋の窓から通りを覗けば、近所の人たちはいつも通りの生活を送っており、顔なじみの商店の店主、事務所のスタッフや警備員が変わらず温かく迎えてくれます。みんなの元気な姿を確認できたことでホッとし、やっとエチオピアの生活に戻った実感がわいてきました。

進化を続けるオイダ地区での事業

外務省の日本NGO連携無償資金協力による南部オイダ地区での事業は2年目に入りました。ベレタ郡とバガラ郡に安全な水を供給する設備の設置を計画しています。事業地の人々は1年前から準備を始めており、設備の完成を心待ちにしているようです。

事業1年目からベレタ郡、バカラ郡を含むオイダ地区の4郡で進めてきた女性の自立支援事業では、小規模ビジネスに関する研修やSHG(Self Help Group:自助グループ)に所属するメンバーの能力開発をさらに強化していきます。

この自立支援事業に参加している女性たちは、「自らの力で収入を得て生活を改善し、子どもたちのために環境を整えたい」と研修にも真剣に取り組んでいます。


学校トイレ事業を通じた子どもたちの交流

外務省の事業と並行し、オイダ地区ではTOTOから2年連続で助成を受け、小学校のトイレ建設事業を行っています。

今年はウバ・ヤンバラ郡の小学校にトイレを建設し、児童の保健衛生意識の向上を目指します。


さらに昨年一足早くトイレを建設した他郡の小学校と児童同士が交流できるイベントを開催し、子ども同士が自分で考え、保健衛生の重要性の理解を深める機会を作ります。

事業地での暮らしを通して情報を届けたい

Ethiopian people with water

私たち駐在員は、事業地に滞在して現地の人々と長い時間をともに過ごすことで、事業が地域や人々に与える影響を間近で見ることができます。これからは駐在員だからこそ見られること、気付くこと、現地住民のストーリーなどを交え、事業の最新情報を皆さんにお伝えしていきたいと思っています。

Ethiopian people with water

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