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エチオピア9月の新年とマスカル祭

HOPE-JP • Sep 17, 2021
エチオピア9月の新年とマスカル祭

エチオピア人にとって9月はとても大切な月です。9月にはなんと新年とエチオピア最大のイベントであるマスカル祭という2つの大きな祝日があります。

「新年は1月じゃないの?」と不思議に思われた方もいるのではないでしょうか?

エチオピアの新年は4世紀ごろに起源を持つ古い暦に由来し、マスカル祭はエチオピアの人口約60%以上の宗教であるキリスト教に由来しています。


エチオピア暦の新年


エチオピアには独特の暦があるのをご存じの方もいるかもしれませんね。1年は13ヵ月あり、新年は9月11日(うるう年では12日)から始まります。これはエチオピア暦ではイエス・キリストの生誕年の解釈が異なり、西暦から7年8ヵ月遅れているため、新年の始まりが9月になるのです。2021年9月11日にエチオピアでは2014年の新年を迎えました!


エチオピア暦についての記事は「エチオピアは今日、何月何日」をご覧ください。


雨季の終わりを告げ、収穫の時とともに晴天の日々を運んでくるエチオピアの新年は、人々にとっていつもとは違う少し特別な一日です。


「よみがえり」と「雨季の終わり」を象徴する黄色いデイジーの花と細長い葉っぱを家の床にまき散らし、家族同士で花束やメッセージカードなどを交換します。


なんとエチオピアにもお年玉と同じような風習があり、子どもたちは親戚やご近所さんを訪ね、手描きの絵や花をプレゼントします。そのお返しとしてお小遣いやお菓子がもらえるので、やはり子どもたちにとって新年は少し特別で嬉しい日のようです。

真実の十字架のお祭り -マスカル祭-

マスカルとはエチオピアの言葉で「十字架」を意味します。

1600年前から9月27日(うるう年では28日)に開催されているマスカル祭は、キリストが磔にされた「真の十字架」の発見を祝うお祭りで、ユネスコ無形文化遺産として登録されています。

寄付つき商品を使ったマーケティング手法は、CRM(コーズ・リレイテッド・マーケティング)と呼ばれて注目を浴びています。ホープは2014年にポッカサッポロフード&ビバレッジ株式会社と協働し、寄付つき自動販売機を設置したことが始まりとなり、今までにワイン、コーヒー、アパレル、LINEスタンプなど、様々な寄付つき商品を企業と企画・販売してきました。


の取り組みには、企業・団体・消費者が存在し、それぞれに以下のようなメリットがあります。

エチオピアでも最大級の宗教的なお祭りで、全国各地の町の広場などで開催されます。特に首都アディスアベバのマスカル・スクエアで行われるお祭は大規模で、毎年数万人が集まります。


ピラミッド状に木材を積み上げ、周りを黄色いデイジーの花や葉で飾って、火をつけます。燃え盛るこの大きな焚火は「デメラ」と呼ばれ、新年の象徴といわれています。


聖職者たちが華やかに飾られた十字架を運んできて、ローブを纏った信者たちが讃美歌を歌い踊ります。

ホープ事業地のマスカル祭

ホープの事業地がある南部諸民族州では新年よりも重要とされているマスカル祭。事業地の村でもデメラを作り、地域の伝統的な歌と踊りで賑やかに、盛大にお祝いします。時には2週間お祭りが続くこともあるそうです!


村人にとってもマスカル祭は特別で、一年間こつこつと貯めたお金でプレゼントを準備したり、出稼ぎに出ていた人も帰省したりして家族が集まり、一緒に時間を過ごせる大切な祝日です。この時ばかりはめったに食べられないご馳走の肉料理がふるまわれます。

Happy New Year and Melkam Meskel ‼

もしあなたが9月にエチオピアに滞在していたら、ほんの数週間でさまざまなエチオピアの文化を体験できるでしょう。


しかし、世界中で新型コロナの感染拡大が長引く中、エチオピアでも第3波が到来したとの発表がありました。その影響で、新年の集まりやマスカル祭は昨年同様、縮小されることになっています。


コロナ禍の大変な時ではありますが、エチオピアの人々が安全で楽しいお祝いの季節を過ごせるよう、私たちホープスタッフも願っています。


「Happy New Year!!」そして、「メルカム マスカル (マスカル祭おめでとう)‼」

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