ソーラーランタンの光が、未来への希望になる

塩田 真也 • July 14, 2026

エチオピア南部・ガロ・コルファ村の人々へ、パナソニックのソーラーランタンを届ける

こんにちは。みなさんは、電気がまったく無い生活を何日続けられるでしょうか?

今回は、エチオピア南部の電気のない村で、ソーラーランタンがどのように人々の暮らしを変えているのか――その現地のリアルをお伝えします。

ソーラーランタンとは?

電気が通っていない地域でも、太陽の力で明かりを灯せる。それがソーラーランタンです。ソーラーパネルで充電し、電気のない家庭でも夜に明かりを使える携帯型の照明です。

Panasonicのソーラーランタンプロジェクトを通じてご提供いただいたランタンにはUSB給電ポートもあり、携帯電話の充電にも使えます。

エチオピアの電力事情

エチオピアは「アフリカの角」と呼ばれる地域に位置する内陸国。日本の約3倍の面積に、1億3200万人が暮らしています。


国土の多くは標高の高い山々で、自然は豊かですが、電力インフラの整備はまだ途上です。


現在、電気にアクセスできる人は全人口の約55%。つまり、半数近くが電気のない生活を送っています。

Map of Africa with Ethiopia highlighted in green on the east side

今回、ソーラーランタンを届けたガロ・コルファ村は、もともと電気だけでなく、水にもアクセスできない貧しいコミュニティでした。その深刻な状況を改善するため、私たちは2025年から水供給システムの建設と女性の収入向上プロジェクトを行いました。プロジェクトによって村に水源ができ、収入も劇的に向上したものの、電気が全く使えないことがたいへんな頭痛の種となっている事も浮き彫りになりました。


電気が使えない不便さは、家電が使えないだけではありません。

全戸が電気を使えず、街灯も無いため、夜になると村全体が暗闇に包まれます。


夜間の水汲みやトイレには真っ暗な山道を歩く必要があり、危険が伴います。

Small lit candle in a metal cup on a wooden table in a dark room

日中の仕事だけでは足りない収入を夜間の内職で補いたくても、暗闇では何もできません。


子どもたちは勉強したくても、日が暮れると机に向かうことができません。


「明かりがないこと」が、暮らしを良くするための努力を阻む大きな壁になっているのです。

代わりに灯油ランプを使う家庭もありますが、煙による頭痛や咳、目の痛みなどの健康被害が深刻で、長時間の使用は難しい状況です。

光がもたらす変化

そんな暮らしを大きく変えるのがソーラーランタンです。

太陽電池で発電するため燃料代が不要で、より明るく、長時間使え、健康被害の心配もありません。

「明かりがある」というだけで、夜の時間が安全で、生産的なものへと変化します。

大歓迎を受けたランタン配布

配布の日には村中の人々が集まり、想像以上の歓迎を受けました。

  • 配布台数:400台
  • 対象:小学校児童・教師約340人を中心に配布
Woman speaking with a megaphone to a seated outdoor crowd under trees

使い方の説明を真剣に聞いたあと、「すぐに使ってみたい!」という声が上がり、Asterさんのご家庭にお邪魔して取り付けの様子を見せていただきました。


そのお宅は草ぶき屋根の素朴な家。5人家族で暮らしており、夜は真っ暗です。灯油ランプを使うには、小さなお子さんの健康が心配でした。


取り付けは10分ほどで完了。わずか3分の充電でも、すでに最高出力の光が灯りました。

「夜を明るく過ごせるのはとても安心です。仕事用の携帯電話の充電も、今までは町まで1時間歩いてお金を払っていましたが、これからはこのランタンでできます。本当に助かります。」



Asterさんとご家族の満面の笑顔が忘れられません。

Family standing outside a thatched hut, with two children in front and a small solar panel on the roof

現地の声

今回の配布で多かった声は次の3つでした。

夜間外出に使いたい

子どもの学習に使いたい

夜間の内職に使いたい

このランタンが、これらの場面でどんな変化を生み出すのか――今後の暮らしの変化が楽しみです。

筆者の感想

この記事をお届けした、新入職員の塩田です。

実は私、以前Panasonicで働いていました。


ソーラーランタンの取り組みは社内でも広く知られていますが、実際に現地で使われている姿を見る機会はほとんどありません。

今回、日本の技術によって生まれた光がエチオピアの人々の力に変わっていく様子を目の当たりにし、深い喜びと感謝を感じました。

しかし、物資を渡すだけでは支援は完結しません。


私たちが目指しているのは、村の人々が支援に頼らず、自分たちの力で暮らしをより良くしていける未来です。そのためには、モノの提供だけでなく、教育やコミュニティ内での助け合いを通じて、個人と地域が自立していく力を育むことが欠かせません。


これからも定期的に村々を訪問し、生活の変化や人々の声を聞きながら、暮らしに寄り添う支援を続けていきたいと思います。

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