36年をともに歩んで | 共に描く未来への旅

ベンジャミン・アバディアーノ • March 18, 2026
Pamulaan Center

36年前、私の歩みは肩書きや計画から始まったのではありません。ボランティアとして活動し、人々の声に耳を傾け、学び、先住民族のコミュニティと共に歩むことから始まりました。


こうした経験を通して、「開発」とは何かという理解が深まりました。人のために働くとは、共に歩むことであり、謙虚さ、人との関係、そして信頼の上に成り立つものです。

私をコミュニティの一員として迎え入れてくれた先住民族の人びとには、心から感謝しています。長老、女性、若者、家族と共に過ごした時間は、大きな学びとなりました。彼らから私は、人のために働くことは決して取引ではないと学びました。それは、人との関係の中で育まれるものであり、共にいること、互いに支え合うこと、忍耐強く関わり続けること、そして人と土地への愛によって成り立っています。

コミュニティの声に耳を傾ける中で、ある思いが次第にはっきりしてきました。それは、若者を育てることの大切さです。こうして2000年にパムラーンセンター(Pamulaan Center for Indigenous Peoples Education)が設立されました。先住民族自身によってつくられた、先住民族のための学びの施設です。パムラーンセンターは、先住民族の若者たちにとっての「家」であると同時に、未来へ踏み出すための出発点となっています。祖先の土地、言語、そしてアイデンティティに根ざした教育を通して、次の世代の成長を支えています。

Pamulaan Center

とりわけ地理的に孤立した地域では、学ぶ機会の不足や、教育を受ける機会が限られていることが大きな課題となっています。そうした状況の中で、文化に根ざした教育は大きな力を発揮してきました。子どもや若者が教室の中で自分たちの文化が尊重されていると感じられるとき、学びは意味のあるものとなり、子どもたちを力づけるのです。教育は文化を消し去るものではなく、尊厳へとつながる道でもあります。


こうした学びの場から、多くの先住民族の若者たちがリーダーや変革の担い手として育ってきました。彼らの多くはコミュニティへ戻り、教育者や地域のまとめ役、そして持続可能な開発を支える存在として活動しています。この精神から、特に先住民族の若者たちが1年間の社会活動に参加する機会として、イラワン・ボランティアプログラム(Ilawan Volunteer Program)が生まれました。

Pamulaan Center

若者の育成と並行して、私たちは先住民族の女性たちの支援にも取り組んできました。織物、農業、食品加工、コミュニティビジネスなどの持続可能な生計手段を通して、家族を支え、文化を守り、地域の力を基礎から強めていくことを目指しています。


先住民族の知恵に学びながら、私たちの活動は気候変動への対応にも取り組んでいます。生態系の保全、土地に根ざした教育、そして気候変動に強い生計手段の構築を通して、土地を守ることは命と次の世代を守ることと切り離せないものであると考えています。


これまで支えてくださったパートナーの皆さま、特にホープ・インターナショナル開発機構に深く感謝しています。この歩みは、決して一人で続けてきたものではありません。長年にわたるパートナーシップは、人の尊厳、正義、そして希望への共通の思いに支えられています。


振り返ると、私は先住民族のコミュニティに寄り添って歩んできたつもりでした。けれども、彼らもまた私に寄り添い、私自身を変えてくれていたことに気づきます。彼らは、謙虚さと勇気、そして希望をもって人と関わるとはどういうことかを、今も私に教え続けてくれています。

ホープの活動は、皆さまからのご寄付に支えられています。