女性たちが語り始めた未来 - 月経衛生管理プロジェクトの今

プロジェクト開始から5カ月、村で生まれ始めた変化
エチオピア南部ミラブアバヤ郡で、ホープは2026年3月から月経衛生管理(MHM)の普及と女性の自立支援プロジェクトを進めています。プロジェクト開始から5カ月が経ち、村では、女性たちが「自分の未来」を語り始めるという変化が生まれています。
今回は、7月に訪問したアンコバル(Ankober)村の女性たちの様子をお届けします。
※事業の詳細は前回ブログをご参照ください
月経に対する根強いタブーと女性たちの暮らし
この地域では、月経をタブー視する風潮が今も強く残っています。
- 月経中は家畜の世話をしてはいけない
- スパイスの収穫をしてはいけない
- バターやチーズを作ってはいけない
こうした慣習は、女性たちの日常生活にも大きな制約をもたらしています。家事や育児を担う女性たちにとって、月経にまつわるさまざまな制約は、働くことや収入を得る機会にも影響しています。
村の女性たちに「将来の夢は?」「これからの目標は?」と尋ねても、多くの方が「考えたことがないから答えるのが難しい」と話していました。
女性が将来の夢を持ち、自分の人生を選べるように
ホープは、女性たちが自らの力で生活を切り開けるよう、Self Help Group(SHG)という女性グループを組織しています。SHGでは、月経衛生管理について学ぶほか、メンバーで貯蓄に取り組み、小規模ビジネスを始めるための準備を進めています。
また、定期的に集まり活動することで、女性たちが互いに支え合いながら、自分の将来や目標について考える機会にもなっています。
SHGでの活動を通して、女性たちは少しずつ目標を持ち、その実現に向けて一歩を踏み出し始めています。
アンコバル村で起き始めた変化

7月にアンコバル村のSHG「Selam(平和)」を訪問しました。 このグループは4月に結成され、16人のメンバーが毎週1回、グループ貯蓄や月経衛生管理の学習、小規模ビジネスのためのトレーニングを行っています。
今回のミーティングは土曜日の朝7時、日中の家事が始まる前の時間に実施されました。
定例ミーティングはすでに14回目。どうしても都合がつかない時を除き、ほぼ毎回メンバー全員が参加しています。
メンバーの女性たちは、少しずつ「やりたいこと」が見え始めています。
Garebさん
Mekbibさん
Nacefaさん
自分たちの力で暮らしを良くしていけるかもしれない──そんな思いを持ちながら、女性たちは忙しい日々の中でも毎週の集会に参加し、それぞれの目標に向けてトレーニングに取り組んでいます
プロジェクトの次の展開

Selamグループの活動はまだ始まったばかりです。今後2年半のプロジェクト期間を通して、女性たちがどのような変化を重ねていくのか、引き続き見守っていきます。
プロジェクト全体では、SHGの活動と並行して、以下の取り組みも進めています。
- 月経衛生管理教育を学校に導入する準備
- 女子児童が安心して通えるよう、新しいトイレなど衛生設備の整備
女性の自立支援と女子児童が安心して学べる環境づくりを同時に進めることで、地域全体の変化を後押ししていきます。今後も、それぞれの取り組みの進捗や現地で生まれる変化をお伝えしていきます。
ホープの活動は、皆さまからのご寄付に支えられています。
